令和5年度主催事業「霧島アニマル探検隊」を実施しました
2月17日~18日の1泊2日で霧島アニマル探検隊を開催しました。
小学校4年生から中学校2年生までの児童・生徒43人が参加し,えびの高原や霧島自然ふれあいセンター周辺を舞台に霧島の野生動物について楽しく学びました。
1日目は,ふれあいセンターからえびの高原にバスで移動し,えびのエコミュージアムセンターを見学しました。施設の展示を見ながらえびの高原で見られる動物について学びました。シカの毛皮の展示があり,夏と冬で毛が生え替わることや毛が柔らかくて気持ちがいいことなど多くの気付きを得ていました。
えびのエコミュージアムセンター見学後は,えびの高原池めぐりコースを歩きながら野生動物の痕跡を探しました。コース内では,木の幹にシカが角を研いだ際にできた傷などを見ることができました。実際にシカも見ることができ,子どもたちから歓声が上がっていました。
夜の活動は,講師の小林ジオガイドクラブの渡邊先生から霧島地区の野生動物についてのお話を聞きました。霧島にいる野生動物の生態やそれらの動物が残す足跡やフンなどの痕跡について詳しく解説していただき,翌日行う野生動物の痕跡探しに繋がる講話の内容でした。
2日目は,最初にふれあいセンターの本館周辺で野生動物の痕跡探しをしました。渡邊先生の解説を聞きながら,本館周辺を一周して痕跡を探しました。周囲の土手にはアナグマが掘った巣穴のようなものがあり,つどいの広場には所々にシカのフンが落ちていました。こんなに近くにシカが来ていることに子どもたちは,驚いている様子でした。本館周辺を見て回った後は,フィールドをキャンプ場に移し,活動する班ごとに分かれて痕跡探しを行いました。キャンプ場でもシカやイタチのフン,モグラが土を掘った跡などたくさんの痕跡がありました。子どもたちは,班ごとに一生懸命になって痕跡を探したり,見つけた物を渡邊先生に見せて,質問したりしていました。
最後に,まとめとして活動班ごとにキャンプ場の動物痕跡マップを作り,見つけた動物の痕跡を発表しました。どの班もたくさんの動物の痕跡を見つけていて,それぞれ特色のある地図ができていました。また,他の班の発表を聞いて,自分たちの班で見つけていないものも知れたので良かったという感想もありました。
この2日間の活動を通して参加者からは,「野生動物の種類や痕跡について知れていい経験になった。」「宿泊学習でふれあいセンターを利用した時は,動物の痕跡があることに気づかなかったけど,じっくり周りを見ているとたくさん動物の痕跡があったのに驚いた。」などの感想がありました。子どもたちにとって野生動物に関する興味関心の深まる2日間になりました。
来年度も2月に「霧島アニマル探検隊」を実施します。動物に興味がある子どもたちの参加をお持ちしています。
霧島アニマル探検隊 担当:原田